基礎から学ぶヘアセット:ピニング①基本的なアメピンの留め方&基礎練習

 

プロを目指す方へ、実践的なヘアセットを基礎から学ぶシリーズ。

 

今回はヘアセットで大切なアメピンについて、基礎〜実際のスタイルに使える応用パターンを2回に分けて解説していきます。

 

ピニング編第1回は

  • ピニング練習の考え方の誤解
  • アメピンが留まる仕組み
  • 基礎的な部分

 

を中心にやっていきます。

ヘアセットを練習し始めのかたは、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

 

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ピニングの誤解

まず最初に、ピニングについて知っておいていただきたいことがあります。

 

『基本的なピンの打ち方』というものがあるのをご存知でしょうか?

よく色々なところで紹介されている、髪をねじってピンで留めるというやり方のことです。

 

ざっくりお見せするとこんな感じの練習方法(留め方)です。

ピンの基本的な留め方『ねじり留め』

 

ヘアセットを始めて間もないと、この練習方法を習う方もいると思います。

 

しかし実はこれ・・・実践だと使わないことが多いんです^^;

実際はもっと応用した打ち方をすることがほとんど。

 

もちろんこの練習方法が間違っているというわけではなく、基礎の練習としては必要なことです。

ですが、このピンの打ち方でセットが出来るかと言われれば、できません。(全く使わないわけではないですよ)

 

 

プロの解説動画を視聴する方は、なんとなく疑問に思ってたかもしれませんが、

ヘアアレンジを通しで見たときは、様々なピンの留め方を使っていたはず。

それなのにピンの留め方解説になると、“ねじねじ留め”が正しいピン打ちであり、それが全てかのように説明している場合がほとんど。

 

・・・これって少し変ですよね?

 

こんな風に、ピンの留め方が一括りにされてしまってるせいで、初心者の方ほど混乱してしまう気がします。

 

 

僕も最初の頃は、この“ねじねじ留め”を練習しました。

そのため『ねじねじ留め=スタイル作りでのピン打ち』と頭に刷り込まれてしまい、「ピンはねじって留めるもの」だと思い込んでいた時期がありました・・・。

 

ピンの留め方は本来、

「スタイル毎に千差万別なもの」

であって決まった留め方なんてものはありません。

スタイルによって自分で研究・応用していくものだと僕は思っています。

 

基本に忠実な人ほど陥りやすいと思いますので、そのような状態になってしまっている方は、一度頭の中をリセットしてみてください!

 

 

ちなみに単純なピニングの強度は、ねじって留めるものが一番強く、しっかり留まります。

 

ねじねじ留めの目的

 

先にさんざん言ってしまいましたが、まず最初は“ねじねじ留め”の練習からスタートしていきましょう!

スタイル作りではあまり使わないこの留め方ですが、別の目的でちゃんと意味のある練習となっています。

 

  • ピンをうつ動作自体に慣れる(+髪の扱いにも少し慣れる)
  • ピンが留まる感覚(どこを留めれば髪が固定できるのか、頭皮に沿うように留める)を身につける

 

など、はじめに必要な技術やコツを身につける目的があります。

 

もちろんスタイル作りをしながら、同時進行で実践的なピン留めを練習をしてもいいです。

しかし、ピンを開く・打つ動作もおぼつかない状態では、よほど器用な人でもない限り効率が悪いと思うので、基本動作としてスムーズに行えるまでは練習してみてくださいね。

 

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ピン打ち練習の基礎(ねじり留め)

まだピン打ち自体が全く出来ないという方は、ここから進めてみてください。

(基本的なピン打ちに慣れている方は飛ばしてしまってOKです)

 

先にも書きましたがこの練習の目的は、

  • ピンを開く、打つという動作に慣れる
  • 髪がピンで留まる感覚を身につける(頭皮に沿わせるように留める感覚)

主にこの二つを意識して練習していきます。

 

ピンの開き方

まずはピンの開き方からです。

人によってそれぞれ開き方は違うし決まったものはありませんが、僕のオススメは片手で開く方法。

片手で開くメリットは片手が完全にフリーになるところです。

 

ちなみに・・・

ピンの正しい留め方は「短い方が頭皮、長い方が上」と解説しているサイトや美容師さんがいらっしゃいます。

僕の仕事仲間に確認の意味で聞いてみたのですが、みなさん「長い方が頭皮、短い方が上」と答えていました。

正直な所を言えば、しっかりと止まってさえいれば僕はどちらでも構わないと思います。

が、短い方を下にしてしまうと反り返った部分が頭皮に当たることもあるので、ピンを通す時に痛そうだなとは思います。

 

詳しくはコチラ⇒【アメピン】間違った留め方?短い方と長い方、正しい向きはどっち?

 

 

●片手でのピンの開き方

(右利きの場合)ピンをうつ時は、右手でピンを持って左手で髪をおさえます。

 

ピンの基本的な留め方と基礎知識①

①ピンの真ん中あたりをつまむ

 

 

ピンの基本的な留め方と基礎知識②

②薬指でピン尻を固定しつつ、人差指をピン先にねじ込んで開きます。

 

どうしてもやりにくい場合は画像のように、指の甲などにピン尻を押し付けて開くやり方もオススメです。(少し痛いですけどね)

 

 

僕のオススメは片手で開くやり方ですが、もう一つ使っている人が多い開き方を紹介しておきます。

 

●左手の指を利用して開くやり方

※左手は髪の毛を抑えているとします。

①髪を抑えている左手の指の中で、使っていない指をピン先にねじ込んでいきます。

 

②ねじ込んだらそのままグッと力を入れてピンを開きます。

 

この開き方は、広い範囲で髪を抑える場合、ピンを開くときに力が入って髪を崩してしまうこともあるので、少し慣れがいる方法かもしれません。

 

画像では人差指を使っていますが、抑えるのに使っていない指ならどこの指を使ってもOKです。

ピンの開き具合は画像のように大きく開かなくとも、挟みたい毛の分量分だけ開きます。

 

 

ピンの開き方はここで解説した以外でも自分がやりやすい方法でいいのですが、口でくわえてピンを開くのだけはやめときましょう!

口でピンを開くと玄人感出ますが(笑)される側からしてみれば嫌ですよね・・・。

実際に使っている方もいらっしゃいますが、磨耗症など歯のトラブルにも繋がりますし、僕はおすすめはしません。

 

ピンの留め方

次に基本的なねじり留めの練習方法です。

 

ねじるとはいっても、右にねじる場合と左にねじる場合があるので、どちらの向きにねじっても違和感なく留められるくらいに練習していきます。

どこを留めたら髪が固定できるのかを感覚的に身につける意味もあるので、そういった部分もふまえて解説していきます。

 

●右ねじ(時計周り)

①とったパネルの右側から人差し指を入れます。

 

②そのまま手首を少し返すように右に回し・・・

 

③人差し指をゆっくり抜くと、ねじられた土台ができます。

画像で人差し指と親指で支えている所(赤丸)が、ピンを留めるポイントになります。

 

④人差し指と親指で支えてた部分と、すぐ下の頭皮にピンを沿わせるように挟みます。

 

⑤挟めたら、ピン尻と頭皮が離れないよう角度に気をつけながらピンを奥まで入れていきます。

 

 

●左ねじ(反時計回り)

右ネジでやった事が反対になるだけですが、微妙に手の使い方が変わるので解説します。

①とったパネルの左側から人差し指を入れます。

 

②左に手首を回すように捻ります。

 

③人差し指を抜くと、左ねじの土台ができます。赤丸はピンを留めるポイントです。

 

④あとは右ねじの時と同じように、印部分と頭皮が沿うようにピンを入れます。

 

⑤ピン尻と頭皮が離れないように注意しながら、ピンを奥まで押し込んでいきます。

 

ピン留めの補足解説

 頭の丸みでピン先が飛び出す場合

ピンの基本的な留め方と基礎知識・ピン先が飛び出す場合


練習中はピン先が飛び出すのが気になることもあると思います。

 

しかし頭の形に対してピンは直線なので、留める場所やピンの長さによってはピン先が飛び出す場合があります。

 

特におでこ付近は頭の丸み(個人差ありますが)が強いので、打った時にピン先が飛び出しやすくなります。

 

ピン先が出ないように打つには角度をつけてピンを打つしかありませんが、そうすると今度はピンのお尻が頭皮から浮いてしまい強度に不安が出てきてしまいます。

しっかりと留めたい場合は、ピン尻と頭皮の接点が離れないように注意して留めましょう。

 

もしピン先が飛び出てしまっても、練習ではそこまで気にしなくて大丈夫。

実践でどうしてもピン先が出てしまう場所にピンを打ちたい場合は、スモールピンなどを使って留めていきましょう!

 

 

接点さえしっかり狙っていれば留まる

ピンの基本的な留め方と基礎知識・接点

上の画像は、ねじった所にピンを通さず、印の接点の部分を平打ちでばつっと留めただけですが、しっかり留まっています。

 

 

ピンの基本的な留め方と基礎知識・接点②

こちらも適当に打ってピンが飛び出しすぎていますが、これでも接点の部分にしっかりピンが入っているので固定されています。

 

このように多少おかしな留め方をしていても、留めるべきところにさえピンが入っていれば固定する事が可能です。

 

実践で明らかに見えないであろう部分は、あまりこだわって丁寧にピン留めようとしなくて大丈夫ということです。

 

ピンがとまらない時は・・・

どうしてもピンが留まらない時は、以下の項目をチェックしてみてください。

  • 髪の毛を挟む量が多すぎていないか
  • 頭皮に沿わせるようにピンがうてているか
  • うつ場所を間違えていないか
  • 何度も使い古したピンを使っていないか

(アメピンは何度も使用すると挟みが弱くなりとまりにくくなります。)

 

まとめ

実際のスタイル練習の時は

「この形に固定するには、どんな風にピンを打てば固定できるのだろうか?」

という事を常に考え、試行錯誤しながら練習するのが大事です。

 

作るデザインが変われば、ピンをうつ角度、うち方も変えていかねばなりません。

今回は基礎中の基礎が中心となりましたが、次の記事からこれを実践に応用していく方法や考え方を解説していきます。

 

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