基礎から学ぶヘアセット:ホットカーラー編①基本的な巻き方の解説

こんにちは、おおかみです。

”基礎から学ぶヘアセット”、第一弾はホットカーラー編です。

 

こちらで解説するカーラーの巻き方は、ヘアセットを仕事として覚えていきたい方へ向けて書いていきますので、ちょっと専門的な部分や細かな部分まで解説しています。

 

セルフで使ってみたい方などは、以下の記事をご覧になってみてくださいね!

ホットカーラーの使い方 基礎知識から簡単な巻き方まで全て解説!

 

 

ホットカーラーの技術はヘアセットで必要なベース作りの一つで、一番オーソドックスなものです。

簡単そうに見えて意外と奥が深く、ただ巻けばOKというわけではありません。

テンションの掛け方、根本の立ち上がり、作りたいデザインに合わせて角度やスライスを調整する…といった事が大事になってきます。

 

実際のヘアセットでは、面を出すようなスタイルを作りたい時に適しています。

 

カーラーでのベース作りは古臭いと思われる方もいるかもしれません。

しかし作り方次第で現代的なスタイルにも応用がききますし、カーラーでしか出せない質感や雰囲気もあるので、幅広い年代の客層に対応したい方は習得しておくとスタイルの幅が広がります

 

このページではそんなホットカーラー技術を0〜応用まで、プロ目線で解説していきます。

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ホットカーラーで作れるカールの特徴&効果

まずはホットカーラーがどういったものなのかを簡単に解説していきます。

 

  • カールの持ちが良い

アイロンに比べて低温でカールを作るホットカーラーですが、巻いた後にしっかりと時間を置いて冷ます事で、アイロンでつけたカールよりも長持ちしやすいです。

髪の毛は一度温め、冷ます事でクセがつきます。ホットカーラーは髪に癖づけするというサイクルを効率よく行う事ができます。

 

  • 毛先〜中間にかけて一番カールがつく

基本的な巻き方は毛先から根元に向かって巻き込んでいくので、カールが一番強く出るのは毛先の部分です。中間には軽めのウェーブ、根元付近には立ち上がりがつきます。

※髪の毛の長さや量、髪質、使うカーラーの大きさによってカールの効き具合は変わってきます。

 

  • カールの質感が柔らかく、方向性が自由に変えやすい

ヘアアイロンは高温でカールをつけていくため、巻き上がりはツヤが出やすく硬い仕上がりになります。

それに比べてホットカーラーは、低温でつけていくので質感がふわっと柔らかい仕上がりに。

仕上がりが柔らかいカールは、コーミングや逆毛を使う事で、自由に好きな方向に動かす事ができます。

 

  • 髪へのダメージが少ない

約60度前後(メーカーにより差があると思います)と低温なため、コテに比べて髪へのダメージは圧倒的に少ないです。

 

<効果>

  • 根本の立ち上がり(ボリュームアップ)

アップステムもしくはオンベースで巻いていく事により、根元全体を立ち上げ、ボリュームを出していく事が出来ます。

 

  • 髪が扱いやすくなる(逆毛が立てやすくなる)

髪の引っ掛かりを良くし逆毛を立てやすくする効果と、毛先を納めやすくする事が出来ます。

 

  • 生えグセの矯正

生えグセに逆らうようにカーラーを巻く事で、生えグセをある程度とる事ができます。

 

 

ホットカーラーの大きさによるカールの違い&使い分け

基本的によく使うホットカーラーは特大、大大、大カーラーの3種類です。もっと細いものもありますが、基本的にはこの3種類が使えれば大丈夫です。

※左から 特大、大大、大カーラー(約38mm,約32mm, 約26mm)

 

  • 特大カーラー

毛先の遊びが少ないシンプルなスタイルを作りたい時や、和髪を作りたい時に使います。

カールはかなり大きめ。全体にゆるやかなウェーブをかけた状態を作り、髪をまとめるのに最適な状態が作れます。

 

  • 大大カーラー

一番使いやすい大きさのカーラーです。

カールを出すようなアップスタイルはもちろん、様々なスタイルに使えるサイズです。

カールが効きにくい髪質の方に、特大カーラーの代わりとして使う場合もあります。

一番よく使うサイズなので、練習する場合はこのサイズで練習するのがベストです。

 

  • 大カーラー

しっかりとカールをつけたスタイルを作りたい場合に使います。

髪が短めの方にカーラーを巻きたいときにも使いやすいサイズです。

 

  • それ以下のカーラー

髪が短い方を巻きたいとき、かなり強いカールが欲しいときに。

 

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ホットカーラーの巻き方

それでは実際に巻き方をレクチャーしていきますが、その前に簡単な注意点です。

練習し始めは、手の皮が薄い人は軽いやけどになる場合があります

 

はじめはカーラーを巻くスピードが遅いため、長時間カーラーを握ることになるからです。

(低温とはいっても約60度程度ありますので、手早く巻く事が重要になってきます。)

慣れることも必要ですが、無理は禁物です^^;

 

余談ですが、僕もやり始めは手の皮がやけどで剥けたりしていました・・・。

何度か繰り返しているうちに皮膚の皮が多少厚くなり、最初ほど熱さを感じないようにはなりましたが。

(皮膚の皮が厚くなるとはいっても、ガサガサで硬い皮膚になってしまうほどではないのでそこはご心配なく!)

 

ここから実際の巻き方に入りますので、ぜひページを見ながら実際に手を動かしてみてください。

 

基本的な巻き方(上巻き)

<手順>

  1. カーラー幅でスライスを取る
  2. シェープ(梳かす)
  3. カーラーを当てる
  4. コームで毛先を入れる
  5. カーラーを滑らせる〜巻き込む(細かい髪の毛を拾う)

カーラー巻きの手順を細かく分解するとこんな工程となります。

一つ一つの工程にコツがあるので、そこを踏まえ解説していきます。

1.カーラー幅でスライスを取る

スライスの取り方はワインディングと同じです。

基本はカーラー幅なので、使いたいカーラーの大きさに合わせスライスを取っていきます。

 

補足

毛量が多い場合は、カーラー幅で巻くと髪の量が多くなり、カールが効きづらくなる事があります。

そういった場合はカーラー幅よりもスライスを狭めて巻く事もあります。

スライスを厚めにざっくり巻いても放置時間が長ければカールはつきますが、短時間でカールをつけたい場合などは、スライスを少し薄めに取って巻いた方が癖づけしやすいです。

 

↓画像と簡単な解説を入れてみたので、流れを参考にしてみてください。

☆ポイント☆
  • 横のスライスをとる時のコームは、寝かし気味にすると頭皮の上を滑らせやすい。
  • コームや指は頭の丸みに沿うように動かす。

 

ここまでは特に難しい事はありません。

ワインディングを練習した方は、スライスの幅が違うだけでコームワークは同じで大丈夫です。

 

2.シェープ(梳かす)

スライスを取ったら次にパネルをシェープしていきます。

梳かし方は動画の方がわかりやすいので、基本は動画で解説していき、ポイント部分は別に補足していきます。

 

 

<シェープ時の両手の使い方>

この画像の右手に注目してください。

梳かす時にコームの歯を裏側から入れた状態で、そのまま握り込むようにパネルを持っています。

この状態のまま根元付近〜上に滑らせていくことで、髪にテンションをかけつつパネルを梳かす事ができます。

 

!注意

髪が絡まっている状態で行うと引っ張られて痛いので、絡まった場合は一度止めて、絡まった部分から梳かし直して同じ手順で続けます。

※ウィッグ練習ではそこまで気にならないと思いますが、人頭の場合、髪質やダメージによっては絡まりやすい場合もあるので注意しておきましょう!

 

左手はそのまま右手を追うような形で毛先まで滑らせ、毛先付近でしっかりと挟んでパネルを固定します。

動画では表裏合わせて3回ほどシェープしていますが、一回で綺麗にパネルが整う&角度が決まればシェープ回数は少ないほど効率がいいです。

 

<シェープした後の持ち手はどちらでもOK>

ホットカーラーの基本的な巻き方・持ち手

シェープした後の毛の持ち方ですが、どちらでも自分がやりやすい方で大丈夫です。

カットをしている方だと画像左の、人差指と中指で持つやり方がやりやすいと感じる人も多いと思います。

ちなみに僕は画像右の持ち方で持っています。

 

3.カーラーを当てる〜巻き込み

シェープして髪を持ったあと、いよいよカーラーを置いて髪を巻き込んでいきます。

 

ここからは少し難しくなります。

全体の流れは動画で、細かなポイントは画像で解説していきます。

 

 

ホットカーラーの基本的な巻き方・①

シェープ後、左手に持ち替えた状態です。

この時点でパネルの角度決め、たるみのない状態で髪の毛をしっかり持てている状態を作ります。

 

 ホットカーラーの基本的な巻き方・②

カーラーを当てて毛先をコームで入れていきます。

 

ホットカーラーの基本的な巻き方・③

コームを入れる際に、矢印のようにカーラー周りをコームが一周するイメージで入れます。

カーラーを強く握りすぎているとテールがうまく入っていかないので、テールが通る瞬間だけ持ち手を緩めるイメージで行うとスムーズにいきます。

 

ここが甘いと中で毛が折れた状態になりやすいので、しっかりとコームを入れていきましょう!

 

ホットカーラーの基本的な巻き方・④

毛先によりツヤを出したい場合はコームを入れた後、矢印の方向に一度滑らせていきます。

カーラーの細かな溝で毛先が綺麗に整います。

 

基本はオンベースにカーラーが収まればOK。

オンベースは画像のように、下のスライス線と同じくらいのラインにカーラーが収まるのを目安にしてみてくださいね。

パネルを引き出した時に、頭皮に対して90度だと思った位置よりも少し前に倒すとちょうどいいです。

 

基本的な巻き方(下巻き)

次に、頭の中間〜ネープ付近を巻く時に使う下巻きのやり方です。

上巻きのみでは頭の下側を巻く時に不自然な体勢になってしまって巻きにくいので、合わせて練習する必要があります。

 

だいたいゴールデンポイントの少し下あたりを目安に、下巻きに変えましょう。

この位置は上巻き、下巻きどちらでも巻けますが、身長が高い方は下巻き、身長が低い方は上巻きにすると巻きやすいですよ。

個人差あるのでやりやすい方で。

 

この位置よりも下は完全に下巻きの方が巻きやすくなります。

巻き方や注意点は上巻きの場合と同じですが、手の使い方が少し変わってきます。

 

 

毛束を自分の方に引き込むように持ちます。

 

上巻きの時は親指で毛先を支えていますが、下巻きの場合は持ち手が逆になります。

したがって画像のように、中指と薬指付近を使って毛先を支えます。

下から毛先をテールを使って入れ込みます。

テールの通し方が甘いと毛先折れの原因になりやすいので、1周しっかりといれていきます。

テールを通す時の注意点は上巻きと同じです。

 

毛先を滑らせる場合はテールを入れた後、少し手前に引くように滑らせる事で毛先にツヤが出せます。

 

落ちてくる後れ毛の拾い方

レイヤーが入っている髪は、巻くときに短い毛がポロポロと落ちてきます。

ウィッグで練習した後、人頭でカーラーを巻いてみたら、思ったよりうまく巻けずにとまどうポイントでもあります。

 

巻くのにある程度慣れてきたら、意識して細かい毛を拾いながら巻いてみてください。

ここさえきっちりと出来るようになれば、どんな髪質や長さでも安定してカーラーが巻けるようになります。

 

一応画像でも用意したのですが、動画でも同じ事をやっているのでぜひ見てみてください。

 

ホットカーラーの基本的な巻き方・後れ毛の拾い方

途中まで巻き込んだ状態で短く落ちる毛を見つけたら、落ちている側から毛をすくいます

落ちてきた髪を人差し指で軽く支えて、毛先を入れた時の容量でテールを通してカーラーの中へしまいこみます。

画像とは反対に左から落ちてくる場合、一度カーラーの持ち手を右に変えて左手で毛を拾ってください。持ち手を戻してテールを入れれば同じことができます。

 

その他の巻き方:逆巻き

逆巻きは下から上に巻き上げるように巻いていきます。

和髪を作るときにネープの髪の毛をまとめやすくするために使います。

 

その他の巻き方:中間巻き

基本的な巻き方とは別に中間巻き(人によって言い方違うかも)という巻き方があります。

 

覚えるととても便利な巻き方ではあるのですが、最初にこの巻き方を覚えてほしくないという思いもあり、あえてここでは巻き方の解説はしません。

 

中間巻きというのはその名の通り、中間からカーラーを当てて、グルグル毛先を巻きつけて巻いていく方法です。

メリットは、

  • 長い髪の毛でも根元に熱を当てやすく立ち上がりをつけやすい
  • 短い髪と混ぜて巻きたい時にも使える

 

例えば、毛先とレイヤー部分で極端に長さに差がある方は、毛先に合わせて毛束を持つとレイヤー部分の短い毛が全てパラパラ落ちてしまいます。

そんなとき、レイヤー部分の長さに合わせて毛束を持って中間から巻いていく事で、髪を拾う動作が短縮できて早く巻くことができます。

 

しかしデメリットもあり、

  • 毛先が折れやすくなる
  • 毛先巻きに比べて滑らせる動作が出来なくなるので、ツヤが出にくい
  • ウェーブの出かたが歪む

などなど、デメリットも大きい巻き方です。

とても便利ではあるのですが、基本的な毛先巻きが出来るようになってからこちらを覚えることをオススメします。

 

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カーラー巻き共通の注意点と補足

毛先折れには特に注意!

カーラーを巻く際に、毛先がきちんと巻き込めていない状態でカールが付いてしまうと、毛先が折れてしまいます。

毛先のしまい込みに失敗した例

 

この状態のまま冷えてカールがつくと・・・

ホットカーラーの基本的な巻き方・毛先の折れ
左:毛先が折れた状態 右:毛先が綺麗にカールした状態

画像左のような毛先がカクッと折れた状態でカールがついてしまいます。

画像右の綺麗に巻き込んだ状態と比べても、パサつきが目立ちますよね。

 

毛先がよく折れてしまうのは、巻き込みの際のコームを入れ方が中途半端だったり、中間巻きをしたときです。

 

毛先をしまうスタイルのときはさほど問題ありませんが、毛先をデザインに組み込む場合は、折れてしまうと仕上がりに影響がでます。

毛先は折れないように巻くのがベストです!意識して練習しましょう!

 

テンションのかけ具合

人によってテンションをかけた時にどう感じるかは個人差があるので、同じ力で引っ張っても痛いと感じる方もいます。

僕の基準としては“力で無理やりピンッと張らせる”というよりも、持ったパネルが全てたゆまずに持てている状態を作って巻いていきます。

 

テンションの重要性

巻く際のテンションの掛け具合で、どれだけカールに差が出るかを見ていきます。

ウィッグではわかりづらいので、ここでは人頭を借りて解説していきます。

カーラーは左右とも同じサイズを使用。

左のカーラーは、テンションをしっかり掛けながら巻いた状態。

右はテンションをあまり掛けず、ゆるめに巻いた状態です。

 

目視の状態ではあまり差はないように見えますが、外してみるとカールの効き具合が変わってきます。

 

今回の放置時間は1〜2分程です。

カーラーを外した状態がこちら。

左→しっかりテンションを掛けながら巻いた状態のカール。

右→テンションを掛けずゆるく巻いた状態のカール。

 

外してみると左の方がカールがだれず、しっかりと巻きがついているのがわかりますね。

 

この状態から手ぐしを入れてほぐした状態がこちらになります。

ほぐした状態を見ても、カールの強さは左右でかなり差がでます。

右のような緩めのカールは、ダウンスタイルの場合はナチュラルでちょうどいいのかもしれませんが、アップにする事を考えると望ましくありません。

なぜなら、作っている最中にどんどんカールがとれてしまうからです・・・。

 

カーラー練習において、テンションを掛けながら巻く方がもちろん難しいので、当面はしっかりとテンションを掛けながらきっちり巻く練習をおススメします。

カーラー巻きに慣れてきたらカーラーのサイズ、スライスの量、テンションの強さを微調整していく事である程度カールの強さをコントールしていくことも出来るようになります。

 

まとめ

ここでは基本的な巻き方を中心に紹介していきました。

いろいろと解説していきましたが特に大事なポイントは、

  • テンションをきっちりかける事
  • 毛先が折れないように注意する事

です。

常に意識しておく事で、早巻きしてもきっちり巻けている状態が作れるようになる思います。

 

しっかりカールがついたベースでセットするだけで、仕上げやすさが格段に変わって来ます。

カールがしっかり効いている状態さえ作れれば、ピンで簡単に止めていくだけでもスタイルが決まりますし、指やコームで動きを出すのもとてもやりやすくなります。

ヘアアイロンでのカールとはまた違った質感や動きが出せるので、練習してみてくださいね。

 

この記事では基本的な巻き方に重点を置いて解説しました。

次の記事では「ホットカーラーを実際のスタイル作りに利用するにはどう巻いたらいいのか」という部分を含め、スタイルに合わせたカーラーの選別や巻き方、構成の考え方を解説していきます。

 

NEXT⇒基礎から学ぶヘアセット:ホットカーラー編②構成に合わせたカーラーの巻き方

 

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