ヘアセットの基本:逆毛の立て方 ボリュームの出し方と応用テクニック

 

逆毛を立てるのって本当に難しいですよね。

ウィッグではうまく立てられるのに、人頭だと綺麗に立てられなかったりしませんか?

 

ヘアセットの基本は

  1. ピン打ち
  2. 逆毛
  3. ポニーテール(土台作り)

と言われており、その中でも逆毛は習得するのに一番時間のかかる技術と言われています。

 

面などのデザインだと、クオリティに直接繋がってくる部分ですから本当に重要です。

 

僕も逆毛の練習はとても苦労しました。

ウィッグで立てられるようになっても、人頭だと様々な髪質があり、人によって力の加減だったり手の使い方を微調整していかないとうまく立てる事ができないからです。

 

ここではそんな逆毛について、うまく立てるコツを詳しく解説していきたいと思います。

 

とても難しい技術ですが、逆毛を極める頃にはアップスタイルの様々なデザインが自在に作れるようになり、かなり自信がついていると思います!

 

では順に見ていきましょう。

 

ヘアセットに使う逆毛の種類

『逆毛』と単純に一括りに言われてますが、実際には様々な立て方があり、どういうセットをしたいかによって立て方を変えていく必要があります。

 

逆毛の種類はおおまかに、

  • 根元の立ち上がりをつけるための逆毛
  • 髪同士を繋げてパネルにしていく逆毛

 

あとはこの2種類を合わせて使ったり、立て方の強弱によって調整していきます。

 

実際にヘアセットでよく使われているものを例にしていくと、

盛り髪系のスタイル → 根元の立ち上がりをつける事に特化した立て方

和装スタイルなどの面を出すための逆毛 → 根元は少し立ち上げつつ、中間付近までは髪同士を繋げてパネルを作る

・・・といった使い方があります。

 

さらに、パネルの逆毛をメインに使うことで、海外で見るようなクリエイティブなスタイルが作れます。

 

ここでは先ほど解説した2種類の立て方の複合で、根元を立ち上げつつ中間までをパネル状に繋げる立て方を「基本の立て方」として解説していきます。

この立て方をまず練習しておけば、あとは使う場所やスタイルによって調整していく事で様々な状況に対応出来ると思います。

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綺麗な逆毛を立てる為には?

逆毛を綺麗に立てるためには、まず

「逆毛を立てるための手に、きちんと正しい動作を覚えさせる」

次に、

「立て方の理論を学ぶ事」

になります。

 

理論を覚える事も大事ですが、こういった基本技術はいくら理論が先だった所で手が付いてこないんです。

まずはひたすら逆毛の正しい動作を手に覚えさせるための反復練習が必要になります。

 

では、基本的な動作を確認していきましょう!

 

基本的な逆毛の立て方

 

基本的な逆毛の立て方の解説

1.コームの刃の幅より少し狭めの幅で2cmほどスライスをとります。

コームの幅以上にスライスをとっても逆毛が入らないからです。

 

 

基本的な逆毛の立て方の解説

2.上記の幅でスライスをとったら、出来たパネルをややアップステムに(顔側に傾けて)梳かします。

アップステムに傾ける事で根元に逆毛が入りやすくなり、ボリュームが出やすくなります。

逆にパネルを寝かせる事で根元に逆毛を入らないようにも出来ますが、アップステムでの逆毛はよく使うので基本はアップステム・・・・・・・・・で覚えましょう。

 

 

基本的な逆毛の立て方の解説

3.毛束を持っている方の手で毛束をピンと張り、テンションをかけます。

“テンションを張る”というのは力任せに引っ張ることではなく、手に持っている全ての髪の毛が『弛まずに持てている状態』の事を指します。

 

 

基本的な逆毛の立て方の解説

4.コームの刃先を使い毛を搔き出しながら、最初は根元を中心に毛を押し込み、徐々に中間へ上がって逆毛を立てていきます。

こうする事で根元から段階的に逆毛が入ります。

 

 

基本的な逆毛の立て方の解説

綺麗に立っていると、横から見ても規則的に逆毛が立っているのがわかります。

こうしてきちんと段階的に立てられた逆毛は、逆毛を立てた順序と反対に梳かすことで、無理なく解くことができます。

 

 

手順を確認したら次は動画で見ていきましょう。

動画では逆毛を立てる上で大事な左手の動かし方も見ていきます。(左利きの方は逆の手でやりましょう。)

 

 

動画の補足として、

「なんで左手の動きが重要なのか」

を解説します。

 

例えば、練習用ウィッグなどは複数回練習していると切れ毛が多くなってくるので、左手を動かさなくても簡単に逆毛が立ちます。

 

しかし、人頭ではどうでしょうか?

 

梳いてたりする場合は簡単に逆毛が立ちますが、

そうでない場合は、左手を握っているだけでは逆毛はほぼ立ちません。

 

綺麗に逆毛を立てるには、バックコームの瞬間に左手を軽く緩めることで、意図的に緩んだ髪の毛を逆毛として利用する必要があります。

・・・ここがウィッグと人頭の場合での逆毛の難しさの違いとも言えますね。

短い髪の毛でも同じ事が言えますので、この技術は必ず覚えましょう!

 

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逆毛を均一に入れる為には?

最後に、逆毛を均一に入れるための大事な理論を解説していきます。

 

スタイルを作る上では必ずしも均一に入れる事が正しいわけではないので、そこは勘違いしないでくださいね。

 

ただ“基本”として、均一に逆毛を入れる事を覚える必要があるためです。

 

全てに言える事だと思いますが、まず基本を覚えてから崩す方が深く身につくと思います。

まず均一に入れる事を覚え、そこから必要な分の逆毛を必要な箇所に入れられるようになっていきましょう!

 

逆毛を均一に立てる際は頭の丸みを考慮する必要があります。

 

どういう事かといいますと、

 

試しに、広めにパネルをとった状態で矢印のように真っすぐコームを入れてみます。

 

右が先ほどの矢印のように逆毛を立てた状態です。

 

この状態がどうなっているのか分析していくと・・・

 

このような状態になっています!

 

コームの形は直線なので、

中心部分の逆毛が濃く根元にしっかり入り、外に向かうほど根元への逆毛が弱くなり、外側はほぼ逆毛は入りません。

 

外側にはコームが入らないので当然と言えば当然ですが。

 

では、均一に逆毛を入れるにはどうしたらいいかというと、

 

このように頭の丸みに合わせて引き出す角度を変化させる必要があります。

こうする事で直線的なコームで、曲線的に逆毛を入れる事が出来ます。

 

極端に言えばこんなイメージです。

これを覚えておく事で、逆毛を立てる際に根元に均一に立てる事が出来るようになります。

 

 

おわりに

逆毛について解説していきましたが、逆毛に悩んでいた方のお役に少しでも立てたならとても嬉しいです。

最近は編み込み系など逆毛を必要としないスタイルが多く出てきていますが、逆毛を使うスタイルはアップの基本でもあります。

出来るようにしておいた方がご自身のスタイルにバリエーションが増え、お客様の様々な要望に応えられるようになると思います。

 

「逆毛が上達する=アップが上達する」

と言う事に直接繋がるので、積極的に練習していきましょう!

 

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